2008年10月5日日曜日

改めて上海ビエンナーレ。

先週中国は国慶節で一週間の祝日。

連休中、日本のメディアの方の上海ビエンナーレの取材をコーディネートさせていただき、上海美術館の館長へインタビューへ行って来ました。



祝日ということもあり、ものすごい人。
開館前から長蛇の列。あまりに多いので、一日5000人という入場制限を設けてました。




インタビューは予想通り、マニュアル通り、といった内容の話しか聞けませんでしたが、ビエンナーレとは別に、館長個人としてのアジアの美術界の現状に対する問題意識などを聞くことが出来、なかなか有意義でした。


横浜、ソウル、光州、シンガポールのビエンナーレやトリエンナーレを見てこられた記者の方曰く、上海は他と比べても総合的に面白いとおっしゃってました。

上海ではあまり評判が良くないですが、外から来た人がみると全然ちがう印象をもたれるようです。



今回の上海ビエンナーレのテーマは「Trans Local Motion」。

都市化や移民、人口の流動などをテーマにしているので、改めてゆっくりビエンナーレをみてみると、上海の都市やそのシンボルとして人民公園の歴史やその発展を歴史的資料とともに見せていて、実際上海で暮らしていて変化を目の当たりにしてきた市民の日常と、非常に近いモチーフやテーマの作品が多い。

そのため、一般の人も作品の世界に入って行き易いというのは、評価できる点かと思います。
地元のおじちゃんおばちゃんが、喜んで作品を鑑賞しているのをよく目にしました。




「これ以上人が集まっても困るので、お祭り騒ぎのようなイベントにはしたくない」と館長が言っていたのは印象的でした。

美術館の狭い箱、という物理的な問題もあるようです。





こちらはBund18で展示中のAi WeiWeiの作品。



Bundは多くの観光客でごった返してました。


こんなに人の多いBundは初めてです。



そんなこんなで連休も終わり。
連休中は閉じている店も多く、観光地以外は比較的静かな上海でしたが、今日からまた動き出します。

5 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

はじめまして。
9月に上海に引っ越して来たばかりのものです。
いつも楽しく拝見させて頂いています。

日本ではそんなに美術館に足しげく通うようなことはなかったのですが、ロンドンに住んでいたときから、気軽にアートを身近に感じるというか、美術館や展覧会も無料だったりするしで、しょっちゅう友達と遊びがてら寄ったりして、心地よい時間を過ごしていました。

新しい生活の場、上海でも色々お気に入りの場所を見つけられたらなと思っています。こちらの上海ビエンナーレもテーマも凄く興味深く、行きたいのですが、混んでいるというのを見て渋っています。おわりに近づいたら空くかなあと思い、少し待っています。。。

連休中、初めて行ったプーシー側のバンドは、本当にびっくりする程混んでいました。やはり、普段以上の人だったのですね。それを聞いて少し安心しました。

これからもブログ楽しみにしています!

鳥本健太 さんのコメント...

はじめまして、コメントありがとうございます。

秋はギャラリーでも美術館でも、いい展覧会が多いので、美術鑑賞には最高ですよね。

ビエンナーレ、平日ならわりと空いていると思いますよ。

作品もビューイングルームとして作品も展示してありますので、是非今度、私の事務所にも遊びに来て下さい!

匿名 さんのコメント...

こんばんは。

平日は会社があるのですが、夜は何時まで開いているのでしょうか?
(私の持っているガイドブックには16:00と書いてありますが、もしかしたら古い情報かもしれないので・・・)

事務所はどちらにあるのでしょうか?
お邪魔でなければ、是非伺ってみたいです!

秋はいい展覧会が多いとのこと、たのしみです。まだ中国語が全然わからないので、こちらでまたお勧め等、紹介して頂けると嬉しいです♪

匿名 さんのコメント...

失礼しました。
HPに事務所の住所、載っていますね。

鳥本健太 さんのコメント...

美術館は9時から16時までです。そうですね、日中勤務されてると平日は厳しそうですね。

事務所はHPに乗っている住所です。
わりと中心にありますので、いつでもお越しください!