2008年10月20日月曜日

起業学

福島正伸さんの起業学という本を読んでいます。もう続けて3回目。


12月にプレゼンがあって、それに向けてもう一度、自分が本当に何がしたいのか、自分の夢は何なのか、自分と真剣に向き合っています。


そして、もう一度起業しなおすつもりで取り組んでます。

というか、今は一応自分の裁量で仕事をしているわけですが、私の場合もともと「よし、起業するぞ!」と決意して今の状況があるわけではありませんでした。

流れのなかで自分の志向性にそって、というかやりたいことをやろうとしてきた結果、気がついたらなんとか運良く生き延びてこれたというだけで・・。

今回は自分の夢、事業の方向性、そしてそれがどれだけ価値のあるものなのかを見直す本当によい機会になっています。

こういうチャンスが与えられたことに、心から感謝。



さて、福島さんがいう起業家とは・・

起業家とは職業を指すものではなく、社会に価値と感動を提供する夢を持ち、それに向かって挑戦し続けている人を指すものです。


まったくその通りだと思います。

そしてある意味、アーティストなんて起業家そのものだとおもうし、いくら自由に表現して良いといえど、世に出て作品を発表していく以上責任があるわけで、社会に対してちゃんと価値を提示できるものでなくてはならない。


なにも情報を提示せずに、「見た人に自由に感じてもらえば・・」という人も多く、それはそれでわかるのですが、自由に感じてもらって結局相手になにも伝わらなかったのでは、まったく意味が無い。


自由に感じてもらうのは手段の一つであって、伝えたいこと、伝えたい価値というのは、すくなくとも自分では分かっていて言語化できなければ伝わらないだろうし、そもそも表現すら出来ていないのではないかと思ってしまいます。

村上隆も言ってますが、芸術作品はコミュニケーションを成立させられるかどうかが勝負です。
そしてコミュニケーションを最大化させられるものが、良いアートと呼ばれています。
そこを追求していかなければいけません。



この本にもたくさん出てくる夢を持つということの大切さ。
私はいつもビジョンを呼んでいますが、ほんと、それがすべてだと思います。
どれだけアートで人にビジョンを与えられるか。私がやりたいことは、そこなんです。


次の時代を担う子供たちに、何を伝えるべきでしょうか。それは人間として生きていくうえで最も大切なことを伝えればいいのです。それは、夢であり、夢に向かう生き方です。そして伝えるとは、語るよりも見せることです。目の前で。

大人がみなそうであれば、子供達の未来が暗いはずがありません。
夢に向かう大人たち。とても聞こえはいいですが、簡単なことではありません。
そして夢というと、照れくさい感じや、なんとなく馬鹿にしてしまう雰囲気がありますが、それでも夢と言って行かなければならない。

去年Nam HyoJunが展覧会で、「I have a dream」というコンセプトを打ち出してから、今年一年、私も「I have a dream」で行こうと決めてきました。

もっともっと、「I have a dream」を伝えていきたいと思います。

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