2009年3月1日日曜日

近頃の上海アート事情

2009年、早くも3月に突入。早すぎです。

先週は来客が多くめまぐるしい一週間でした。

遠方のギャラリストやキュレーターが来て、年内の展覧会の構想や、ビジネスの可能性を話し合ったり、日本からはギャラリーの方、美術館の方、大学の方、実業家などが来られて、いろいろと情報のシェアをさせていただきました。

春節があけてから、周りがすごい勢いで動き出しています。



周鉄海
上海在住のアーティスト周鉄海 Zhou Tiehaiが、民生銀行が红访Red Townに建てる(箱はすでにできてる)民生现代美术馆の副館長に就任が決まりました。

先日レストランで偶然周鉄海に遭遇。いま優秀なアシスタントキュレターを探しているとのことです。
もし我こそはという方がいらしたら、彼に推薦しますのでお知らせください。

あ、あと、红访Red Townには、日系のギャラリーが一件1月から進出してます。



Timezone8
M50にあったアート本専門店 Timezone8が上海から撤退しました。
撤退するかも、という話があってからあっという間の出来事。

M50は大手のギャラリーが市内へ移転するという噂もあり、昔ほどの求心力がなくなってきています。
てか、家賃高すぎなので当然の成り行きですが。


5年ほど前に初めてM50に訪れてから、M50のギャラリーや版画工房でしばらく働いてたし、その変化をみてきましたが、元気がなくなっていくのは寂しいですね。

でもそれが、いわゆる「クリエイティブエリア」と呼ばれる場所の性なのかもしれません。
個人的には、今は威海路が一番面白いと思います。



《视觉生产》VISUAL PRODUCTION
バイリンガルで内容もしっかりしているので、とても気に入っていた中国のアート雑誌 VISUAL PRODUCTIONが廃刊となったようです。

EditorのGu Zhenqingが、会社ごと誰かに販売したかったようですが、買い手が現れなかった模様。
北京の事務所では、全員解雇になったとか。
私の友人も働いていたので少々心配です。




Kogo Art Center
杭州のギャラリー、Kogoが上海に進出するようです。4月に市内に。
Zhang Peili, Ai Weiwei、Tang Songなどのコレクションがあり、オープニングは要チェック。




威海路アトリエ開放展
今年も4月に威海路アトリエ開放展が行われるかもしれません。

Office339のある威海路アートエリアには、おそらく50人位のアーティストやデザイナー、フォトグラファーがいて、昨年までは年に一度アトリエ開放展として一日限りのお祭りをやってきました。

去年はTV局もきてかなりの人で賑わい、午後から夜10時くらいまで引っ切り無しに人がやってくる、といった感じ。

去年の開放展が紹介されたTV番組。

獅子倉シンジのパフォーマンスが大きく取り上げられました。


今年は何も話が上がらなかったので、無いものと思ってましたが、ここ数日みんなでミーティングをして協議してます。

行われるとしたら、4月18日。
その頃は北京のアートフェア CIGEのため、北京にいる予定でしたが、開放展があるなら、帰ってこなければ。



と、こんなかんじで、これからは周りで見聞きした上海のアート関連のニュースを、書ける範囲でちょこちょこブログに書いていこうと思います。

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

いま何が起きてるかを鳥本さんがこうやって伝えてくれていること 感謝です
すごく嬉しいです

鳥本健太 さんのコメント...

わざわざコメントありがとうございます!

そういってもらえると、こちらも嬉いっす!